コラム

<年末年始、食べすぎ・飲みすぎ、ぽっこりお腹のあなたに>

胃腸をケアする MCTオイル×七草がゆのススメ

~1年の始まりは、良質なオイルから~

クリスマスに忘年会、正月とおいしいものを食べる機会が多い、年末年始。このような連休明けは「なんだか胃腸がお疲れ気味…」と不調を感じる人も多いのではないでしょうか。

「七草がゆ」とは、毎年1月7日(人日の節句)の朝にいただくおかゆのこと。実は、温かく消化が良い「おかゆ」と栄養たっぷりの「青菜」の組み合わせに、MCTオイルをひとかけすることで、進化版七草がゆになるんだとか。そこで今回は、テレビ番組等でMCTオイルをはじめとした良質なオイルの取り入れ方を解説する、管理栄養士の柴田 真希先生にお話を伺いました。

今回、お話を伺ったのは…

柴田 真希 先生 / 管理栄養士・料理研究家

株式会社エミッシュ代表取締役。女子栄養大学短期大学部卒業。お料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メーカーや飲食店のメニュー開発やプロデュースなどを手がける。『ココナッツオイル使いこなし事典(世界文化社)』 をはじめとした著書、セミナー講師実績など多数あり。

七草って何?種類と栄養の豆知識

七草の種類

七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれており、古来より身体を邪気から守るための行事食として親しまれてきました。春の七草とは、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろです。
七草には、食物繊維やカルシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。せりなずななどの青菜は、免疫力を高めるビタミンCやビタミンA(β-カロテン)を含むものが多く、ごぎょう(ははこぐさ)にはせきを鎮める作用も。すずな(かぶ)やすずしろ(大根)の根は胃腸の消化を助けるアミラーゼ、むくみを解消するカリウムも豊富で、ほとけのざにも胃腸の働きを整える働きが期待できます。最近ではスーパーで「七草セット」として売られているケースも多いですが、手に入らなければ、冷蔵庫にある大根やかぶ、ほうれん草、水菜など、お好きな野菜でOKです。

七草がゆに良質なオイル・MCTオイルをかけるべき理由3つ

1. 七草の栄養を余すことなく吸収

七草の青菜に含まれるビタミンAβ-カロテン)は脂溶性ビタミンといわれ、オイルと一緒に摂ることで栄養をムダなく吸収することができます。さらに胃腸をはじめとした粘膜を守る働きがあるのも特徴なので、この時期に意識して取りたい栄養素です。

2. 便通改善にも役立つ

なずなやすずしろには食物繊維が豊富に含まれているため、善玉菌のエサになり、腸内環境を整える効果があります。さらにオイルを加えることで、腸内で潤滑油のような役割を果たしてくれることから排便を促してくれます

3. 脂肪燃焼を促す

MCTオイルは、❶一般的な油に比べて約4倍も速く分解されるため体内に蓄積しづらい ❷継続摂取でケトン体を効率的に生成することで脂肪燃焼を促す 特徴があります。美味しいものが続く年末年始の食生活、気づいたらぽっこりお腹が気になる…という方は、ぜひMCTオイルを小さじ半分~1杯程度七草がゆにかけるのがおすすめです。

<参考データ>実証!MCTオイル×お米はコクがアップする!

MCTオイルは健康面のメリットだけではなく、実はおいしさもアップすると言われています。

味博士こと慶應義塾大学の鈴木隆一先生と行った味覚センサー「レオ」の検証によると、お米を無添加のもの・サラダ油を加えたもの・MCTオイルを加えたもので味への作用を比較してみると、MCTオイルを加えた際に「コク」が有意にアップすることがわかっています

▼参考:

【食べすぎの胃腸疲れにも、満足感UPにも】柴田先生直伝!MCT七草がゆレシピ

【MCT七草がゆ】

▼材料(4人分)

七草(市販の詰合せ)

ごはん

MCTオイル

1パック

茶椀2杯分(約300g)

3カップ(600ml※)

小さじ1/4

小さじ2~4

作り方 

❶七草を切る
すずな(かぶ)は葉を切り落とし、縦4等分に切ってから横に薄切りにする。すずしろ(大根)は葉を切り落とし、縦半分に切ってから横に薄切りにする。

❷七草をゆでる

鍋に湯を沸かし、中火にして塩少々と❶を入れ、2~3分ゆでてざるに上げる。同じ湯にすずな、すずしろの葉と残りの七草を入れ、30秒ほどゆでてざるに上げる。粗熱が取れたら、水けを絞って粗いみじん切りにする。

❸ご飯と煮る

別の鍋にご飯と水を入れ、混ぜてほぐす。中火にかけて混ぜながら煮立て、沸騰してきたら少しずらしてふたをし、弱火にして8分ほど煮る。塩、❷を加えて混ぜ合わせる。器に盛り付け、MCTオイルをかける。