コラム

<MCTのオンオイル習慣メソッド>

オイルで”温活” 寒暖差が5℃以上の日は要注意

本格的な冬の到来 免疫力低下への備え

 コロナ禍3年目となる現在、行動規制が緩和され、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されています。また、本格的な寒さを感じるようになり、年末にかけて忙しくなる今こそ根本から免疫力を高め備えておくことが重要です。そこで今回は、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生に伺った、冷えの原因とカラダを内側から温め、免疫力をアップさせる方法についてご紹介します。

今回、お話を伺ったのは…

石原新菜 先生 / イシハラクリニック副院長 

1980年長崎県生まれ。 小学2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。 2000年4月帝京大学医学部に入学。 2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、様々な病気の治療にあたっている。

“冷えは万病のもと” 体温が1℃下がると免疫力は約30%も低下する

ここ数年はコロナ禍ということもあり、日常的に体温を測る機会も増えたのではないでしょうか。日本人の平均体温は36.5~37℃と言われていますが、意外にも低体温と呼ばれる35℃台という人も多いかもしれません。体温が1℃下がるだけで免疫力は約30%、基礎代謝は約12%も低下すると言われており、カラダが冷えると便秘や肌荒れ、頭痛、疲労など様々な不調をもたらします。特に、朝晩で寒暖差が5℃以上の日は体温調整をする自律神経が乱れ体調不良の原因になるので注意が必要です。冷え対策に温かい格好をする以外に筋力アップや食事を工夫し内側から代謝を上げることも大切です。

 

医療現場やアスリート界でも活用!素早く代謝を上げて冷え対策にもなるMCTオイル

MCTとは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)のこと。ココナッツやパームなどのヤシ科植物の種実に含まれる成分で、母乳や牛乳にも含まれます。一般的な食用油に含まれる長鎖脂肪酸(Long Chain Triglyceride)などと比べて、素早く消化・吸収される特長があります。エネルギー源となるケトン体を効率的に生成し、無理なく脂肪燃焼体質に。医療やスポーツ、生活習慣病予防など、様々な場面で世界的に利用されています。また、MCTを摂ることで、DIT(食事誘発性体熱産生)が高まり、代謝量が増えるという研究結果も報告されています。

サーモグラフィ試験で立証!MCTオイルの継続摂取で体表温度が上昇

 冷えの原因の1つに代謝の低下が挙げられますが、素早くエネルギー源となるMCTオイルを継続摂取することで、体内のエネルギーを充足させることができれば、熱産生(量)も正常となり、その結果、体表温度が上昇するのではないかという点に着目し、サーモグラフィによる可視化検証試験を実施しました。

●うなじ~首筋、腕、すね・ふくらはぎ、の検証した全ての部位で体表温度の上昇を確認。

※比較対象として通常の植物油(キャノーラ油)を摂取した群の中にはMCTオイル摂取群と同様に全ての部位において体表温度が上がった方も確認された。いずれも脂質を摂取することでエネルギー源となり、体表温度の上昇につながったと考えられるが、MCTオイルは冷え対策のほか、脂肪の蓄積を避けながら、脂肪燃焼体質へ導いてくれるなど利点が多いと言える。

<試験概要>

被験者  :一都三県在住女性 6名×2群

        (MCTとLCT摂取群・LCTのみ摂取群)

測定項目:サーモグラフィによる体表温度(℃)

測定期間:2週間(日常使用しているLCTオイル6gをMCTオイル6gに置き換えて毎日摂取し続ける)

測定タイミング:0週目・1週目・2週目 計3回

測定会場:都内会場(3回とも同一会場)

美味しく冷え対策!MCTをオンする“オンオイル習慣”レシピ

【生姜みそドレッシング×白菜とカリカリ油揚げ、しらすのサラダ】

▼材料(2人分)

白菜

油揚げ

しらす

おろししょうが

みそ

みりん

MCTオイル

2~3枚

1/2枚

20g

小さじ1

小さじ4

大さじ1

小さじ1

大さじ1

【作り方】
① 白菜は縦半分に切ってから横細切りにする。
   生姜みそドレッシングの材料を混ぜておく。
② 油揚げは細切りにしてフライパンに油を敷かずに乾煎りし、
   こんがり焼き色がついたらしらすも加えてさっと炒め混ぜる。
③ ボウルに①と②を加えてさっくりと混ぜて器に盛り、
   生姜みそドレッシングを回しかけ、食べるときに全体を混ぜていただく